おはようございます
内藤です
第15回のテーマは「啓発」
学びの姿勢についての言葉
「啓発」の語源となった
孔子の論語から
不憤不啓 不誹不発
挙一隅不以三隅反 則不復也
前半の憤せずんば啓せず
部分はいいとして
今回取り上げるのは後半部分
コーチをしていて生徒さんに一番意識して欲しいこと
私自身も何かを学ぶときに気を付けていること
それが
一隅を挙げて三隅を以って反(かえ)らざれば
則ち復(ふたた)びせず
四つのうち一つを聞いて
残り三つについて類推を働かせないようでは
二度と教えない
ということです
孔子は問題意識を持って自ら学ぶ姿勢がみえなければ
何も教えることはなかったそうです
厳しいですね
しかし、それくらい厳しく臨むことが弟子の為になっていたのでしょう
フォアストロークの時に
「右足が軸足なので右足の入り方が大事ですよ」
じゃあですよ
バックハンドのときに言う必要ってあります?
「バックハンドは左足ね」って・・
自分で考えて素振りくらいしといて欲しいんです
上手くなる子はスッとやります
フォアストロークの時の右足
この一隅の提示をもって
バックストロークの左足
フォアボレーの右足
バックボレーの左足
この三隅くらいは類推して然るべきです
そんなことも思案が行きつかないのは
・・・アホです
残念ながら四則算から勉強をやり直した方がいいです
そう、勉強もです
方程式を一つ学んだら
色々な問題にそれを応用する
それが出来ない人は
勉強したのと全く同じ問題が出題されないと解けないんです
テニスでも多々あります
「このときはロブが来やすいからケアですよ」
1つのケースで示します
相手の体勢が悪いとロブケアです と
違うシチュエーションでロブが来て・・
「うわー!そこでロブかー!」
とか言ってるおバカな人がいるんです
「いやいや、さっき言いましたよね」
「えっ?」
確かにね
状況は違うけど
体勢が崩れてるからロブでしょ
じゃあ何ですか
このときも
あのときも
こんな場合も
全部提示しないとダメなのでしょうか
そんなことをしていたらキリがありません
察しましょう
察しようとするアンテナを持ちましょう
「1」を聞いて「1」を知るのか
「5」を知るのか 「10」を知るのか
学ぶ姿勢が問われるのです
今日は名探偵トレーニング
一つの事実から数あるパターンを導き出そう
すれ違った男性の・・
足元がサンダル・・?
そう遠くには行かない
あの痩せ方、風貌
煙草を吸うに違いない
おそらくセブンに買いに行く途中だろう
こんなくだらない推理ごっこが
学びにつながるトレーニングになります