おはようございます
内藤です
第76回のテーマは
「テツガク」
今週は創造や愛など
哲学的な感じになりましたね
どうですか皆さん?
朝っぱらから重めの話をされる気分は・・・?
まあ、一番頭が働く朝に
あれやこれやと思考を巡らせるのはいいことだと思います
そんな今週を締めくくるのは
ストレートに哲学
好きなんです
哲学とか心理学とか・・
いかにもめんどくさそうな感じのやつね
昔からひねくれていたんで・・・
哲学も広く深いです
哲学の話なんて
それこそこのメルマガを今年いっぱい使っても語り切れません
人とは?
私とは?
愛とは?
時間とは?
言葉とは?
そして生きる意味とは?
そんないかにも哲学っていうものだけでも
半年はかかります
しかもね
何だか哲学って役に立つ感じがしないですよね
西洋哲学の父ソクラテス
彼だってうっとうしがられていたんです
それはそうでしょう
道行く人にね
「ねえ君、恋とは一体何かと思うかね?」
などと問いかけ
「胸のドキドキっすかねぇ」
「食事ものどを通らなくなる感じよー」
とか言おうものなら
「そんなものは恋の『本質』じゃない。単なる症状だ」
みたいなことを言うので
何こいつ・・
マジか・・
超めんどくさいんですけどー
ってなって人々は彼のもとを去っていったのです
友達の政治家にもね
「ねえソクラテス
正義とは何かとか、徳とは何かとか
いい歳した大人がそんなことばかり考えているのは滑稽だよ
若いときはまだしも
もうおじさんなんだから、もっと人生に役立つことを考えなよ」
なんて言われています
ソクラテスの時代から
哲学など役に立たないとバカにする人はいたんです
でも果たしてそうか
私、愛、こころ、生きる意味
これらの本質を知ることは大いに役に立つ
というより
私たちが何かについて考えるとき、行動を起こすときに
実は一番大事なことでしょう
教育や仕事
人間関係、コミュニケーション
テニスだってそう
その本質が何か
「そもそも教育とは」
「そもそも仕事とは」
その「そもそも」を考えるための思考法
それを2,500年もの長きにわたってとことん磨き上げてきたもの
それが哲学です
私たちが何かことを起こすとき
哲学的思考法を身に付けているか否かは
思考の深さや強さ
そこから起こす行動にも圧倒的な違いをもたらすのです
哲学とは
様々な物事の「そもそも」
その本質をとらえる営みです
現代においては、ことさらに重要でしょう
今は何でも相対主義ですからね
世界に絶対などない
何が正義かさえ人それぞれ
まあ、たしかにね
この世に絶対正しいことなんてないでしょう
それでも
そんな時代だからこそ
様々なことについて
出来るだけ誰もが納得できる本質的な考え方を示すことが大事なんです
相対主義の現代の人々は
「よい社会って何だろう?」
「よい教育って何だろう?」
「よい人生って何だろう?」
そういう難しい問いに直面すると
「ま、それって人それぞれだよね」
で済ませようとする傾向がありますよね
哲学は食い下がります
「ここまでなら誰もが納得できるに違いない」
ということを考え抜く
上辺の手を施し
根本の解決に踏み入れようとしない
現代人に必要不可欠な思考・視点でしょう
テニスでも多いです
フォアがアウトする・・
面伏せようっと
何ですかそれ
そんな上っ面のことでは
何の解決にもなっていません
なぜアウトしたのか?
そもそもそこに打つ必要があったのか?
テニスにおけるフォアの位置づけ
その人におけるフォアの位置づけは何なのか?
相手との関係性は?
そういう「そもそも論」
哲学的思考こそがテニスのプレー改善に繋がるのです
・・・
今日も朝っぱらからすみません
今日はちょっと物思いにふけってみてください
哲学することは難しいことではない
ただ何かについて考える
少し深く・・少しだけ鋭く・・・
問題解決の糸口や
やるべきことが見えてくるかもしれません