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メルマガ『reborn』バックナンバー

ビジョン

おはようございます
内藤です

第94回のテーマは
「ビジョン」

月曜日ね
行ってきました

東京ディズニーシー

年に1、2度行くのですが
毎回楽しんでいます

夢の国ですからね

それはもうルンルンですよ


そしていつも感心させられるんです

ほんとすごいなー
何なんやろうなこの感じ
高揚感・透明感・明るさ・懐かしさ
色々なプラスの感情が湧いてくるんです

何かと仕掛けがあるのでしょうが
とにかく雰囲気ですよね

だってね

提供してる物自体は
何ら大したものでも
大したサービスでもないんですよ

必要以上に広大なスペースで
ファストパスを取りに回らされ
100分以上並んでそこそこのクオリティのアトラクションに乗り
レストランでそこそこの味の物を食べ
そこそこの物なのに結構な値段のするお土産を買う

・・・

毎回思うんです

何だろうか?
俺は一体何に踊らされてんだろうか?

でもね
ほんと毎回踊らされるんです

そして
あー楽しかった
またいつか来ようっと
って思わされるんです


なぜか?

先ほど言いましたが
「雰囲気」でしょう

ディズニーが提供しているのは
アトラクションでも
ショーでも
食事でも
お土産でもない

それはきっかけに過ぎない

本当に提供しているものは
「空間」
「体験」
「思い出」

そういう無形
目には見えないもの
だけど確かに存在するもの

来場者それぞれが描く
「ビジョン」
それを提供しているんです

7,500円ほどのチケットを購入して
食事やお土産に1、2万円使う

それだけの価値があるんです

それだけの価値をお客様自身が創造出来得る雰囲気がそこにあるんです


これはカフェやバーなんかもそうですね

コーヒーやカクテルの原価なんてたかがしれています

それなのに
そう分かっているのに
コーヒー1杯に500円
カクテル1杯に1,000円払ってしまうんです

雰囲気がいいからです

カフェやバーが提供しているのは
コーヒーでもカクテルでもなく
その「空間」

お客様もその空間の対価としてお金を支払っている


こんなオシャレなカフェでコーヒーを飲んでいる私って素敵

夜の東京
その片隅の小じゃれたバーに数人の客とマスター
誰も何も言うこともない
ただ氷の音と時計の針の音
その音色に合わせて静かに時が過ぎる・・
あー・・俺ってカッコいい・・・

そんなビジョン

お客様自身が描くビジョンに
お客様自身がお金を払っているんです

お店は
そんなビジョンを描き得る空間を提供しているに過ぎない


この2、30年でしょうか
価値観が変わってきたのでしょう

物の時代から空間・経験・ビジョンの時代に

車のCMなんかがその典型ですね

昔は
車の性能
加速性能、エンジン、車体、安全性
車自体をアピールするCMばかりでした

今は違いますね

車自体の良さをアピールするものもありますが
大半は体験

その車を持つことによってどういった体験が手に入るか

どんな素晴らしい体験が人生にもたらされるか

そんなビジョンをアピールしていますね

釣りに行ったり
家族団らんだったり
恋人と待ち合せたり

車によってもたらされる体験を
視聴者がビジョン出来るように作られていますね


ビジョンを与えること

これには素晴らしい価値がある

高額な対価を払ってでも手に入れたい価値があるのです


やや飛躍しますが
レッスンでもそうです

ジュニアのレッスンでね

コーチが与えるのは
打ち方や技術ではなく

ビジョンです

この練習の先に
この厳しい練習をきちんとした先に
どんないいことがあるのか

どんなプレーが可能になって
どんな試合結果が出せるようになるのか

そこを
選手自身が明確にビジョン出来るようにすること

そのための言葉をかける
時には情熱的に
時には冷静に

そのための雰囲気を作る
時には楽しく
時には厳しく


ビジョンには大きな価値がある

ビジョンには大きな可能性がある


そんなことを考えさせられたディズニーの旅でした


今日はビジョンを明確に
どんな自分でありたいか
どんな子に育ってほしいか
どんな職場にしたいのか
ビジョンを持つことが最初で最大の成功への鍵なのです!