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初期値鋭敏性

おはようございます
内藤です

第143回のテーマは
「初期値鋭敏性」

科学の話

カオス理論の根本原理
それが初期値鋭敏性

カオス理論とは・・

あまりに複雑になると
未来を予測出来ません

ということ

明日の天気とか
ヒラヒラと舞う木の葉の動きとか
そういう自然現象について

複雑だから絶対に未来を予測出来ません

というのがカオス理論

なぜなら
単純な機械をたくさん組み合わせて
どんどん複雑化していくと(カオス状態)

そのシステムは
「初期値をちょっと変えただけで、全く違った結果を生み出す」
という性質を持つようになる

例えば
完璧な天気予報システムがあったとして
予報の計算をするために
必ず最初に初期値を入れてやらなければならない

初期状態を決めないと何も計算が出来ないですから

その初期値を5時の東京は30度と入れると
「1週間後の東京は晴れ」
という結果が出る

ちょっと初期値を変えて
30.0000000001度とかにすると
そんな微妙な違いだけで
「1週間後の東京は大雨」
という結果になってしまう

ちょっとでも初期値を変えると
全く違った結果が出る
それが初期値鋭敏性


テニスの話

昨日のレッスン

構えた状態からね
上体のターンだけでテイクバック

腕はほとんど引かなくても
テイクバックは完了しますよね

というレクチャーをしたんです

デモンストレーションで実際にやってみせながら

でね
生徒さんにもしてもらったんです

するとね
やっぱり右手でラケットを引いている

体と右腕の位置関係が大きく崩れて
体と連動したスイングにならないんです

テイクバックが体と連動していないので
それはそうですね

でも
何度もやってみせたんです

皆さんも納得の様子だったのです

でも出来ない

なぜか?

よく見ると気付きました


構えがぬるいんです

最初の構えに力感がない
構え自体がクッと一体感がなくクニャクニャ

上体をターンしても
腕が連動して動いてこないんです


そうです

初期値が違うんです

やっていることは正しい
意識も合っている

ただ初期値
構えが違う

すると
全く違う結果
全く違うスイングになるんです


これはコーチが気を付けるべき点かもしれません

昨日の私はよく気付きましたよ

構えがぬるいと言っても
普通には構えていましたからね

ただ力感がない
お尻と体全体の力の入れ方が不十分だったんです

ちょっとした初期値の違いです

でも大きく結果が異なる

我々コーチは
例えば構えなど
当たり前すぎて自分は何の意識もなく出来ている
ということについて
スルーしてしまうことがあります

どう体を使うか
どういう意識でするか

ここにだけ着目したレクチャーをして
そして生徒さんもそこにだけ注意をする

肝心要の初期値
構えやフットワーク
スプリットステップなどを
勘定に入れ忘れる

すると結果が出ない
いいスイング
いいプレーにならない

そしてまた
体の使い方やラケットワークを改善しようとする

あーでもない
こーでもない
と長い迷宮に入るんです

初期値を見直せば
シンプルに解決することがあるのに


初期値鋭敏性

非常に大事な視点です

テニスのプレー
スイングも相当に複雑
まさにカオスです

カオス状態のものは
その初期値によって全く違う結果になる

そのことを肝に銘じて
正しい構え
正しい所作
からプレーに入るよう気を付けてみましょう!


今日は初期値を正す
姿勢・表情・挨拶の声色
人との関係もまたカオスです
初期値を正して
気持ち良い関係でいられるようにしましょう!